デジタルオーディオ入門

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可逆圧縮と非可逆圧縮

音声の圧縮には大きく分けると「可逆圧縮」「非可逆圧縮」の2つがあって、圧縮しても情報が失われることなく、再生時には元の状態に戻すことができるのが「可逆圧縮」、圧縮時に元のデータの1部が失われてしまう圧縮を「非可逆圧縮」となります。


可逆圧縮は、圧縮してももとに戻すことができる圧縮方式となっているので、「ロスレス圧縮」とも呼ばれ、身近なものとしてはパソコンの圧縮時に使われる「zip」「lzh」などが挙げられます。
まぁ、それはそうですよね。
パソコンで圧縮したファイルを開いてみたら、元のデータと異なっていては大変ですからね。


音楽で言えば「flac」「AAL」などがあるのですが、伸張したときに元と同じデータとなる反面、圧縮してもファイル容量があまり小さくなるということはありません。


音楽ファイルとして1番に思いつくのは、「mp3」「AAC」だと思うのですが、これらは非可逆圧縮となっていて、圧縮する際に人が気づきにくい部分の情報を間引いていて、大幅にファイルサイズを小さくすることができます。


ちなみにこのファイル形式のデータは圧縮、保存を繰り返すと元の情報からどんどんと情報が抜け落ちていき、その回数によってはその違いが顕著にわかるようになります。


まぁ、なんどもmp3を圧縮・保存するような人もいないとは思いますけど、音楽編集作業などを行うときは、くれぐれも非圧縮、または可逆圧縮で保存するようにしましょう。